久保田早紀「異邦人」
作詞/作曲:久保田早紀
(140万枚/翌年2位)
デビュー曲が大ヒット、この年を代表する曲となった。
さだまさし「親父の一番長い日」
作詞:/作曲:さだまさし
(31万枚、年間38位)
12インチ・シングルとしては初の1位で、チャート・インした曲では最長曲という、データだけとれば、元祖ヒップホップかと錯覚しそうな曲。もちろん、天下のさだ節で、子供心にうんざりした記憶がある。「関白宣言」の次がこれでっせ。歌番組に出て、「この歌、長いんですよねえー」って言われるのが売りだぜ。しかも、題材が娘を嫁にやる親の心境……見事なまでの商魂だ。
甲斐バンド「安奈」
作詞/作曲:甲斐よしひろ
(80年52位)
明石家さんまの音痴ネタ。甲斐バンド「安奈」が好きだったので、自分のライヴで歌おうとしたところ、
「♪安奈~」
を関西弁の、
「あんなぁ」
とまちがわれ、観客はなにをしゃべり出すのかとじっと待っていた。
松崎しげる「WONDERFUL MOMENT」
作詞:三浦徳子/作曲:佐瀬寿一
『噂の刑事 トミーとマツ』(TBS水曜夜8時)がスタート。81年の3月まで全65話つづいた大人気ドラマ。その主題歌だが、歌はヒットせず。ドラマでは、これ以上ないハマリ役(役名:松山進)で、三枚目の概念をボクは彼から学んだ気がする。顔はけっしてブサイクではないんですけどネ。松崎しげるといえば、短足。でも、奥さんは美人らしい……その後は色黒の代名詞になった。見たことなくても、みんな知ってるという意味では口裂け女みたいな存在だ。
また、ドラマ業界の一発屋といえば、トミーこと国広富之(役名:岡野富夫)をおいて他にない。ひょろっとした2枚目で、いくじなし。名刑事を父にもち、「どうせ、僕なんか、僕なんか」が口グセ。ところが、松崎しげるに「おまえなんか男じゃねえ。おとこおんなのトミコだ」と怒鳴られると、無敵の男に変身する。
ムーンライダーズ「ヴァージニティ」
同日発売のアルバム『MODERN MUSIC』からカットされた2ndシングル。「もう、これ以上技術を追求するのはよそう。その先はないのだということに気づいたんだ。腕前云々よりもセンスだということを、もう一度気づかせてくれたのがニュー・ウェイヴだった」と言いつつ、鈴木慶一によるこの曲(アルバムではちょうど中央のかなめの曲)は非常にアダルトな歌謡曲の肌触りがある。だって、処女そのものについての歌だぜ。
■音楽Topic 1979.10
山田康雄のファースト・アルバム『せ・しゃれまん』発売。
YMOが10月~11月にかけてロンドン、パリ、ニューヨーク、ワシントン、ボストンでコンサートをおこなった。この成功から、ブームが加速する。
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