1974年02月発売のヒット曲と話題

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西城秀樹「薔薇の鎖」

 (33万枚/年間28位)

 この年、西城秀樹は寺内周平だった。子供のころ、ボクは小林亜星を作曲家と知らず、寺内貫太郎だと思っていた。ましてや、あの太ったガンコ親父が後年JASRACの会長として、利権をわたすまいと醜い姿をさらす老人になるとは思いもよらなかった。楽しいドラマの想い出を汚すな。この2人がなにかというと庭へ出てケンカするお約束シーンでは突き飛ばされた西城秀樹が本当に骨折してしまったことがあったらしい。
 
 

あのねのね「空飛ぶ円盤の唄」

 コミック・フォークとして、一世を風靡したデュオ。数々の歌は歌というよりネタに近い。そのうち、司会者としてTVでおなじみになった。12月には、アルバム『いつまでもあると思うな人気と仕事』をリリース。ボクはまりちゃんズが好きで、まりちゃんズはけっしてコミック・フォークなんてくくりでおさまるグループとは思ってないないが、あのねのねがいなければ、まりちゃんズのデビューはむずかしかったかもしれない。
 
 
♪アグネス・チャン「星に願いを」

 (34万枚/年間26位)
 
 
■音楽Topic 1974.02

 主婦たちによるトイレットペーパー騒動などのモノ不足、先月の福田蔵相の発言「思惑買い、投機などでまさに狂乱状態だ」から、〈狂乱物価〉が流行語に。インフレと石油危機が重なったことによるもの。石油危機は千載一遇の好機だからと、石油製品の大幅値上げを社内文書で指示したゼネラル石油は共産党員によってスッパ抜かれた。田中首相さえ「悪徳商法の見本」と非難し、社長は辞任に追い込まれた。
 
 
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