中条きよし「うそ」
(150万枚/年間3位)
歌手としてはこれ一発。この人は『必殺!仕事人』のファミリーで、三味線屋として成功、芸能界での地位を確立した。梅田コマなんかに出る杉良太郎系の人であり……っつっても、意味わかんない人はわかんないか。漫才師でいえば、TVの人気者ではなく、舞台でトリを務めるオール阪神・巨人のようなタイプである。たまにTVに出て顔を売るが収入の源はそっちじゃなく、営業で稼ぐ人。
なぎらけんいち「悲惨な戦い」
相撲を題材にしたコミック・ソング。TV中継風の物語性と国技をネタにした放送禁止歌ということで知られる。ようするに、まわしがとれるというだけの話で、そうおもしろいとは思わない。それなら、相撲がはじめてヨーローッパで実演されたとき、尻むきだしはダメだってことになって、まわしの下にパンツをはかされたという実話の方がよっぽどおもしろい。タレントとして出世。本を出して、フォーク界の語り部みたいになった。
♪かぐや姫「赤ちょうちん」
(30万枚/年間32位)
♪八代亜紀「しのび恋」
(25万枚/年間46位)
■音楽Topic 1974.01
TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』スタート。TV時代の高畑勲・宮崎駿コンビの代表作。日常生活の描写をしっかりやるというのは、それまでのTVアニメではなかった。スイス本国でも、ヨハンナ・スピリの原作よりこのアニメ版の方が有名という噂もある。あのカタツムリを食う犬ヨーゼフは原作にはない。西洋文学の基本である山羊飼いの暮らしを日本人がなんとなくわかるのは、これのおかげだろう。
【関連記事】
1960年代のヒット曲と話題
1970年代のヒット曲と話題
1980年代のヒット曲と話題
1990年代のヒット曲と話題
2000年代のヒット曲と話題
2010年代のヒット曲と話題