1972年01月発売のヒット曲と話題

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上條恒彦「だれかが風の中で」

 作詞:和田夏十/作曲:小室等
 (23万枚/年間46位)

 笹沢佐保・原作ドラマ『木枯らし紋次郎』(フジテレビ)主題歌。いわゆる股旅モノで長いつま楊子をくわえた旅烏姿の中村敦夫がが言うセリフ「あっしにはかかわりのねえことでござんす」は流行語になった。たんなる時代劇ではなく、マカロニ・ウェスタン風の新鮮なテイストが人気の秘密だった。上條恒彦「出発の歌」など他にもヒット曲をもつ。基本は男性的なフォーク。タイトルがボブ・ディラン風なのはそのせい?
 
 

石橋正次「夜明けの停車場」

 (49万枚/年間11位)

 青春ドラマの人気者。
 
 
●森田健作「友達よ泣くんじゃない」
 (37万枚/年間19位)
 
 
●藤圭子「京都から博多まで」
 作詞:阿久悠/作曲:猪俣公章
 
 

おすすめの歌・注目の歌

 よしだたくろう「結婚しようよ」
 
 

■時代Topic 1972.01

 24日。グアム島で横井庄一さんが発見された(翌月2日帰国)。空港に降り立った彼を迎えたのは家族をさしおき政治家だった。このことにボヤキ漫才の雄=人生幸郎が憤って、「責任者出てこい!」と叫んでいた。終戦を知らず、ジャングルに28年間も潜んでいた陸軍伍長は「状況判断を誤りまして」と語った。彼を〈元日本兵〉と呼ぶことがあるが少し気になる。彼は日本兵のつもりでいたのに、知らぬ間に〈元〉になっていたのだ。
 
 
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