1971年07月発売のヒット曲と話題

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尾崎紀世彦「さよならをもう一度」

 作詞:阿久悠/作曲:筒美京平
 (41万枚/年間14位)

 一発大ヒットを飛ばすと、だいたいしばらく人気がつづくもので、70年を藤圭子の年とするならば、71年は尾崎紀世彦の年だと言っていい。一般的には、「また逢う日まで」だけの人と思われているが、尾崎紀世彦を一発屋とするならば、歌よりもあのモミアゲ一発であろう。あんなにインンパクトのある顔はないわけで、実写で劇画のできる顔だ。この年、アニメ化された『ルパン三世』がこの時代の子である証明にもなる。
 
 

フォーリーブス「夏の誘惑」

 80年代後半に奇妙な形でマスコミに再登場する北公次が在籍したジャニーズ系アイドル・グループ。いかにもな曲調がいい。♪ごらんあの海~という出だしも字面ほどさわやかじゃなくて、ちょっとタメから入るのね。つづく言葉が♪あふれた海を……べつに洪水の歌じゃない。♪君の涙が とまらぬ限り 太陽だって 青空だって おぼれて消えるから……なぐさめじゃなくて口説きなのね。〈愛の小舟〉が恥ずかしい。
 
 
●黛ジュン「とても不幸な朝が来た」
 作詞:阿久悠/作曲:中村泰士
 
 

■芸能Topic 1971.07

 藤山寛美のすごさを天下に知らしめることになった新橋演舞場2ヵ月公演。8月は昼夜6本出ずっぱりの〈阿呆まつり〉だった。
 27日、桂米朝が大阪サンケイホールで独演会。夏と正月の公演が定着。
 30日、訓練中の自衛隊機とのニア・ミスにより、全日空機が岩手県雫石に落ち、乗客162人全員死亡した。
 その他、銀座にマクドナルド1号店がオープン。ハンバーガー80円、ドリンク50円。
 
 
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