1971年05月発売のヒット曲と話題

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森進一「おふくろさん」

 (22万枚/年間50位)

 だれもが知ってるこの曲。瞬間的にはそんなに売れたわけではないのだね。♪おふくろさんよ おふくろさん~~~と〈ん〉が波打つ歌唱、ハスキーというより、かすれ声、やばいドラッグでもやってんじゃないんでしょうねという表情があまりにもモノマネされたせいで、広まった。歌にかぎらずだけど、思い入れタップリというのをやるすぎるとどうなるかを民衆に教えようとしてくれたのだろう。歌詞のヒントはジョン・レノンか?
 
 

高田渡「自転車にのって」

 作詞:高田渡/作曲:高田渡

 このシングルが収録された『ごあいさつ』は〈ファースト・アルバム〉と表記がある。これはメジャー展開においてという意味であって、実質3枚目。有名な「コーヒーブルース」も入っている。ほとんどは既存の詩(詞ではない)に曲をつけて歌うスタイル。URCから五つの赤い風船とのカップリングで出たホントの1st『高田渡』もやはり聴いて欲しい。「自衛隊に入ろう」の他、のほほんとしたおじいさんキャラのトークが楽しめる。
 
 
●いしだあゆみ「砂漠のような東京で」
 (34万枚/年間19位)
 
 

注目の歌

 堺正章「さらば恋人」
 平山三紀「真夏の出来事」
 
 

■音楽Topic 1971.05

 平凡社(のちマガジンハウス)の若い女性向け雑誌『an・an』をマネた集英社『nonno』創刊。国鉄の〈ディスカバー・ジャパン〉キャンペーンもあって、雑誌片手に旅をするアンノン族が誕生。のちのマニュアル文化の萌芽である。日本を見直そう再発見しようというなら、自力でやらんとね。けっきょく、たどりつくのは田舎臭い資本主義てことになる。旅つながり(ウソ)でフラワー・トラベリン・バンド『SATORI』発表。
 
 
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