催し会場でもよおしたので、下に降りてった。ちょうど、そこにあったんだけど、すぐまえに入った青っぽいやつが真ん中を使い、奥は先にうまってて、しかたがないので、手すりのついた手前のやつで用をたす。
奥のやつが、
「朝から並んでたみたいですね」
なんて話し出したので、
(なんだ、こいつら知り合いかよ)
と、そちらを見ないようにしてた。
出たあとで、なんか見たことある顔が立っているなと思ったら、江口寿史だった。さっきの青いやつだ。
早い人は朝7時から並んでいただいたそうで、抽選券も早々になくなってしまい、せっかく来たのに抽選券すらもらえないのかとお怒りのお客さんもいらしたそうで誠にすみませんでした。京都会期中もう一度ライブスケッチやります!次回は抽選方を再考しますので是非またチャレンジしてください!
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2016年6月11日
京都国際漫画ミュージアムでの展示は、このKING OF POP展が始まった昨年9月以後に描いた新作も展示します。後半の入れ替えの時にね。これは回顧展ではなく現在進行形の展示にしなければ。と、今日そう思った。 pic.twitter.com/zd1uNfFCBa
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2016年6月9日
展示の方はというと──
さあ、これから見ようってときに、いっしょのタイミングでスタートした18、19ぐらいの2人連れの片方が、
「私、中学生のころ、『ひばりくん』のアニメがすごい好きでぇ」
と語り出し、よく知らないらしい敬語でしゃべる女に説明をしはじめた。その短い要約が的確だったので、笑いそうになった。
おれはいつも、こういうのは、いちお、順路通りに進むけれども、見やすいところから見て、行きつもどりつして見ていく。そうすると、おれと興味をもつところが似ているのか、絵をじっとながめているときにかぎって、すぐ、おれのうしろについて、寄りそうような距離感で顔を近づけてくる花柄の黒いワンピースがいる。さすがに気になって、
(おれに気でもあるのか)
と絵から離れるタイミングで、ふり返ってみたら、橋本愛風の美少女だったので、ドキドキした。彼女を江口寿史に描いてもらいたいと思ったぜ。
本日見つけた名言──
「マンガ描く上で一番大事な事? そんなもん才能に決まってんじゃん」
本日見つけた原稿落とし名人──
ファンから、『BOXERケン』を「浪人生の友」と呼ばれ、
江口「なんで浪人生の友なのかな?」
担当「落ちてもガンバってるとゆー事じゃないかと……」
『BOXERケン』 ⇒ 単行本はこちら
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