7月18日に映画版『HERO』が公開されるが、その日を待ち遠しく思っている人におすすめの映画を紹介しよう。
『HERO』のドラマ版1stシーズンを見ている人は最終回で、木村拓哉演じる主人公と子供の交流があったのを覚えているだろう。あれ、なんで子供が出てきたかわかる?
そりゃ、脚本上の都合で……と思うかもしれないが、直接参考にしたかどうかはともかく、間接的に影響を受けている映画がある。
小林旭主演の渡り鳥シリーズがそうだ。その中で、子供が出てくるのは、渡り鳥シリーズで最高のデキとも言われる『大草原の渡り鳥』だ。
そんなもん、子供なんて他の映画にも出てくるじゃねぇかと思うかもしれないが、主人公が〈正義の人〉であること、こまかいユーモアが散りばめられていることなど、あきらかに日活のコメディ・アクションを源とする流れの上にある。
ちがいは、渡り鳥シリーズが現実の日本ではありえない銃撃戦が出てくることから、
「無国籍映画」
と呼ばれたのに対し、『HERO』における木村拓哉は、検事としての捜査の力で悪を討つところだ。
渡り鳥シリーズのアクションの伝統は『仮面ライダー』その他が受け継いだ。
いずれにせよ、こんな時代には、スカッと悪を倒す反体制的なヒーローは大歓迎だ。
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