三島由紀夫賞受賞作『私の恋人』と基本設定がそっくりな映画

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 このたび、三島由紀夫賞を獲った上田岳弘『私の恋人』は紹介文によると、旧石器時代の洞窟、ナチスの収容所、東京のアパートと転生して10万年越しの恋をする「私」が主人公らしい。

 すぐさま頭に浮かんだのがバスター・キートン主演の(共同監督もしている)『滑稽恋愛三代記』だ。

 石器時代、ローマ時代、現代(といっても映画が作られた1923年ごろだが)を舞台に、おなじパターンの恋愛模様がくり広げられる。恋人同士と恋仇は三代ともおなじ。だけれども、時代がちがうから、細部がちがうというぐあい。

 キートンのコメディはドライなので、日本人にはあまりウケないのだが、これは微笑ましいというか、見ていて楽しい映画だ。昔のアニメなんかは原始時代がよくネタになっていたけど、この映画の影響も直接間接にあるかもしれない。

 ひょっとすると、短編映画から長編映画が主流に移り変わっていくなかで出てきた発想なのかもしれないが、やはり三代でくり返す80分の作品になったことで、おもしろ味が増した。

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