「ピースとハイライト」は「右」でも「左」でもない民主主義の歌だ

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 近頃の若者はネットを中心に右傾化していると報じられることが多い。それよりも懸念されるのは、「右」や「左」といった安易なレッテル貼りの横行だ。

 2014年末のNHK紅白歌合戦にサザンオールスターズがサプライズ出演し、「ピースとハイライト」を歌った。その詞が「○○政権のことじゃないか」と問題になったらしい。「じゃないか」もなにも、からかっているんである。政治は茶にするものだから。

 ただ、それは政権批判というようなものじゃなくて、揶揄である。アべ政権も含めた人間そのものの愚かしさを笑っている。

 ところが、ホメる側にしてからが、これをメッセージ・ソングだと言う。遊びがわからないなんて、泣ける話だね。年末に○○首相がサザンのコンサートに夫人と出かけたら、「爆笑アイランド」の詞を桑田佳祐がアドリブで変えて歌った。

 ♪衆院解散なんて無茶を言う~

 これは政権の支持層だろうが、首相本人だろうが、いっしょに爆笑するのが音の楽しみ方ってもんだろう。そこに民主主義がある。

 だいたい、「ピースとハイライト」は新曲じゃないし、桑田佳祐が突然、「左」になったわけでもない。アルバムには以前からボブ・ディランごっこの系譜があった。どっちかというと、サザンは保守的なところが不満だったぐらいで、それ以前の政治の季節を音楽界から放逐した立役者なのだ。

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