マンガ家の手もとがTVで見られる『漫勉』はついつい引き込まれる

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 『YAWARA!』『20世紀少年』などで知られるマンガ家・浦沢直樹が中心になって、NHKのEテレではじめたプロジェクトが『漫勉』というタイトルで放送されている。マンガ家がマンガを描くところをコンテンツとして残したいというのが趣旨らしい。

 事前に1回、アナウンス的なプレ番組があったが、9月から毎週放送となっての第1回が東村アキコだった。『主に泣いてます』は深夜ドラマを見てたな。

 自らも速い方だという浦沢直樹が東村アキコの策がスピードに驚いてた。そういうのがなくても、マンガがどんどんできあがっていくようすは、画になるけどね。

 ジャージ姿で、小5時代のマンガ原稿も見せたり。賞も獲った『かくかくしかじか』で描いた高校時代に地元の絵画教室でしごかれた話(金沢美術工芸大学に進学)とその先生の「名言」(描け!)を紹介するなど、マンガ家志望者に親切な内容になっている。

「背景はねー、なんかもういらないと思うんですよね、マンガって」
「私、だから、デジタルにしないんですね、やっぱ。人がきて、アイデアもらう方が」

 最近は学校で教えたりもしているらしい浦沢直樹が、
「この人は天才肌の人だ」
 とか言ってる。「描き方」について、江口寿史がらみの発言が多い。

 社会的意義とか国策とか関係なく、単純におもしろいから、この番組はつづけて欲しいな。
 
 
  『かくかくしかじか』 ⇒ 詳細はこちら
 
 
P.S.

 NHKにファンがいるのか、最近、浦沢直樹はよく出ている。少しまえに、佐野元春とも対談してた。