B’z 「太陽のKomachi Angel」
作詞:稲葉浩志/作曲:松本孝弘
(31万枚/年間27位)
5thシングル。いかにもタイアップっぽいタイトルで、なんかちがう気がした。この歌謡曲臭がむしろB’z の持ち味だったわけで、これ以降出す曲すべて1位になっていく。スーパー・グループの誕生だ。開局まもないFM802でこればっかりかかってた印象がある。B’z は89年の「Bad Communication 」でブレイクした印象だったが、ミニ・アルバム扱いでシングル・カウントされないらしい。
ボクにとって、B’zというグループは、FM802開局の記憶と結びついている。
それまでFM放送は規制があって、NHK以外に各地域1局ずつしかなかった。こっちだとFM大阪とか。それが解禁になって、まず関東方面で、J-WAVEができた。関西でそれに対応するのが、ハチマルニ。以前からFMはAMよりもお洒落というイメージがあったが、J-WAVEや802は、さらにお洒落。外国みたーい、の感じ。〈ヘビー・ローテーション〉という概念をボクは802で知った。
その802の看板プログラムに日曜日の『OSAKAN HOT 100』というチャート番組があって、開局1周年の時期に発売された、B’z初のオリコン1位獲得曲「太陽のKomachi Angel 」(90・6)がやたらかかってた印象がある。「Bad Communication 」と合わせ、B’zばかりでうんざりした。
聖飢魔II「有害ロック」
作詞:デーモン小暮/作曲:Sgt.ルーク篁III世
これ以降、小教典のタイトルは日本語がズラッとならぶ。「ファラオのように」(90・10)、「赤い玉の伝説」(91・01)、その次が悪魔なのに「正義のために」(92・07)、「満月の夜」(92・09)、リリース間隔ががグッとあいて、「世界一のくちづけを」(93・10)、「TEENAGE DREAM」 (94・06)は英語といってもカタカナみたいなもんだし、「闘う日本人」と2枚同時リリースだった。悪魔でもヘヴィメタを流行らすのは無理だった。
●JITTERIN’ JINN 「にちようび」
作詞/作曲:破矢ジンタ
(31万枚/年間26位)
●チェッカーズ「夜明けのブレス」
作詞:藤井郁弥/作曲:鶴久政治
(28万枚/年間34位)
■音楽Topic 1990.06
ホイチョイ・プロダクションが企画に加わった深夜番組『カノッサの屈辱』(フジテレビ)が4月からスタートした。そんな背景など知らず、切り口がおもしろかったので、時折見ていた。内容は当時よくあったトレンド・ウォッチング(うわぁ~、バブルリー)だが、それを歴史の教科書になぞらえて取り上げる遊び心が楽しかった。このころ、ちょっとテイストのかわった深夜番組が放送されるようになった。
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