1981年10月発売のヒット曲と話題

Pocket

ナイアガラ・トライアングル「A面で恋をして」

 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一

 ナイアガラ・トライアングルと言えば、この曲だが、いまや若い世代は「A面ってなに?」ってなもんである。このトライアングルは、大滝詠一、佐野元春、杉真理の3人で、アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』を発表している。大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次による第1期ナイアガラ・トライアングルは別物(コンセプトは共通しているが)。
 
 

中島みゆき「悪女」

 62万枚、翌年6位。作詞/作曲:中島みゆき。カルト的な人気を誇る中島みゆきがグッと世間に知られた曲。CMに使われてたよね? 珍しく1番だけなら、ユーミンとちがわない。♪悪女になるなら 月夜はおよしよ 素直になりすぎる~という、うまいフレーズは友だちでなく、自分に言っている。〈土曜でなけりゃ 映画も早い〉はちょっと笑える。2番になって、サスペンス・ドラマ調に。〈悪女〉の意味ちがうと思う。
 
 

松田聖子「風立ちぬ」

 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
 (38万枚/年間34位)

 松田聖子はのちに裏話を語っている。
「『白いパラソル』とか『風立ちぬ』とかあの辺は、テレビに出ても、レコーディングしても声が出ないんですよ。疲れてたんでしょうね。で、なんか急にね、なんてことはないんだけども、突然悲しくなってきたりするんですよね」
「泣くんですね。車の中とか、移動の間とか。なんかイヤとか言って。でもイヤと言っても行かなきゃならないから。でもそういうのって苦労じゃないでしょ。好きでやってることだったし、いつも夢の中にいるみたいで」
 
 

もんた&ブラザーズ「デザイアー」

 作詞:園部和範/作曲:もんたよしのり
 (29万枚/翌年36位)

 〈一発屋〉と言われる人たちは、たいてい次の曲まではヒットする。これもそう。ボクはキライじゃなかったけどな。「ダンシング~」ほどのインパクトはなかったけど、期待はずれということもなく、ツイストぐらいにはなれた気がするのに。かなりたって、ラジオに出たとき、バンドのメンバーさがしてた。
 
 

大貫妙子「黒のクレール」

 作詞/作曲:大貫妙子

 ヨーロピアン三部作の最後のアルバム『クリシェ』の1曲目で、シングル・カットされた。
 
 

松谷祐子「ラムのラブソング」

 作詞:伊藤アキラ/作曲:小林泉美

 アニメ『うる星やつら』(〈うるぼしやつら〉じゃないよ)の、いわゆる、おわりの歌だ。〈ああ 男の人って/何人好きな人がほしいの〉と歌う。これも立派なアイドル歌謡と思う。ラムはアニメ界のアイドルだっちゃ、てか。

 ♪あんまりソワソワしないで
  あなたはいつでもキョロキョロ
  よそ見をするのはやめてよ
  私が誰よりいちばん
 
 
●柏原よしえ「ハロー・グッバイ」

 作詞:喜多條忠/作曲:小泉 まさみ
 (27万枚/翌年45位)
 
 
●山下久美子「雨の日は家にいて」

 作詞:竜真知子/作曲:馬飼野康二
 
 
【関連記事】
 60年代のヒット曲と話題
 70年代のヒット曲と話題
 80年代のヒット曲と話題
 90年代のヒット曲と話題
 00年代のヒット曲と話題
 10年代のヒット曲と話題
 最新ランキング