1973年11月発売のヒット曲と話題

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殿さまキングス「なみだの操」

 作詞:千家和也/作曲:彩木雅夫
 (193万枚/翌年1位)

 なにがすごいって、名前がすごい。殿さまキングス。ま、もともと芸人だからね。子供のころ、なんの疑問もなく口にしてた。この歌、最初の♪あなたのために~のところだけ好き。あとは、最後まで聞くのもキツい演歌調。この古いモラルが、この時代まだ支持されていたというのが、おそろしい。若者たちがいくら革命を叫んでも、世の中変わらんぜよ。

サディスティック・ミカ・バンド「ハイ・ベイビー」

 作詞:松山猛/作曲:加藤和彦

 キーボード&サックスの今井裕が加わり、『黒船』を作るメンツがそろったのがこのシングルから。彼らが中心となり、バスや唯一のライバルだったと言っていいキャラメル・ママと〈ただのコンサート〉を開催。翌2月に小坂忠と荒井由実も加えて、第2回が開催された。歌詞はスパーダース「ノー・ノー・ボーイ」のアンサー・ソングっぽい。♪だから おまえの家に/デンワ かけたくなって/でもさ ガマンした/すぐに 朝だった。

山口百恵「禁じられた遊び」

 百恵ブームを決定的にした。
 
 

■音楽Topic 1973.11

 前月より『金曜10時! うわさのチャンネル』(日本テレビ)がスタート。これは、ナベプロぬきでも、笑いの番組が作れることを証明するためにはじめられ、和田アキ子、せんだみつお、ザ・デストロイヤー、所ジョージ、無名時代のタモリ、徳光アナウンサーを茶の間の人気者にした。79年6月までつづいたので、ボクもリアルタイムで見ている。4の字固めをこれで覚えた。番組じたいは、そんなに好きじゃなかった。
 
 
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