大信田礼子「同棲時代」
作詞:上村一夫/作曲:都倉俊一
(24万枚/年間43位)
由美かおる、仲雅美主演映画の挿入歌。原作マンガを描いた上村一夫が作詞もを担当。彼は阿久悠の友人。マンガ史的には『翔んだカップル』(78)の祖先てことになるのだろうか。ボクらの年代は、さらにその落とし子のラブコメ群を目撃していた。『翔んだカップル』の作者=柳沢きみおは松田聖子や杉真理や佐野元春のファンという噂だが、作品には暗さが潜んでいて、それが評価されたりする。ボクはそこがイヤだったりする。
●八代亜紀「なみだ恋」
(37万枚/年間19位)
森昌子「中学三年生」
作詞:阿久悠/作曲:遠藤実
(32万枚/年間27位)
桜田淳子「天使も夢見る」
『スタ誕』組、期待の新人のデビュー曲。約15万枚のセールス。
●つのだひろ「メリージェーン」
■音楽Topic 1973.02
1973年 2月21日、野坂昭如編集長の月刊誌『面白半分』が猥褻文書の販売を理由に起訴される。永井荷風作とされる「四畳半襖の下張」と掲載したためだ。非常に文化的な行為だと思うが、刑法175条違反に問われたとなると、『面白半分』という誌名が活きてくる。一種の政治犯と言える。 9月27日に日比谷公会堂でおこなった「野坂昭如ワイセツ裁判リサイタル」はアルバム『不条理の唄』として、12月にエレックから発売された。
26日。大瀧詠一、レコーディング。「“73”年にワタシは〈三ツ矢サイダーCM〉で“テレビ”にデビューしたのですが……。(そのCMが必ず流れていた番組はNTV『スター誕生』(中略)ビデオで録画していますが、CMの最後にちょこっと司会の欽ちゃんの姿が映っています。〈ナイアガラ史〉はテレビの黄金時代が終った年にスタートしたんですねぇ……。“ワタシ”が出られたということが《黄金時代》が“終って”いた証拠」
●大瀧詠一「サイダー ’73」
作詞:伊藤アキラ/作曲:多羅尾伴内
『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1』収録 ⇒ 詳細はこちら
【関連記事】
1960年代のヒット曲と話題
1970年代のヒット曲と話題
1980年代のヒット曲と話題
1990年代のヒット曲と話題
2000年代のヒット曲と話題
2010年代のヒット曲と話題