藤圭子「女のブルース」
作詞:石坂まさを/作曲:猪俣公章
(74万枚/年間4位)
はじめてオリコンチャートの1位を獲得した曲。情念の演歌というのか、ずいぶんコワいイメージの楽曲だが、この人の基本はアイドル歌手だ。前川清との結婚はのちの工藤静香&木村拓哉ぐらいのビッグさ&トレンディさだ――ていうか、歴史的にはこっちが原型。離婚→再婚して藤圭子のDNAは20世紀最後の怪物=宇多田ヒカルに受け継がれる。
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●姿憲子「姿三四郎」
(31万枚/年間31位)
■音楽Topic 1970.02
ザ・ショッキング・ブルー「ヴィーナス」が55万枚のヒット、年間9位に。
初の国産人工衛星〈おおすみ〉が打ち上げられた。前年にアポロ11号が月面着陸したのは、ご存じの通り。この宇宙時代の恩恵を受けた作家に星新一がいる。この人のショートショートは戦後日本で最も重要な文学のひとつ。江戸川乱歩に見出され、59年にメジャー・デビュー。文庫に入り、広く読まれるようになったのは70年代に入ってから。
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