あちこちの記事がスポティファイ(ストリーミング配信サービス)の日本上陸が苦戦している件を取り上げている。その原因は音楽関連の売上高に占める音楽ソフトパッケージ(ようするに、CDやDVDなんか)の比率が高いことが挙げられている。アメリカが完全ダウンロード優位で、CDの割合は30%ぐらいなのに、日本は80%だとか。違法ダウンロードも問題にされたりするが、もともと音楽は無料で流れているものだったのだ。
一方、「アストライド」リリース時のスガシカオ「CDを買って欲しい」発言が話題になった。楽曲のダウンロード販売だけでは赤字になってしまうという意味なのだが、ホントは音楽業界の体質に文句が言いたかったのかもしれない。
ケラもたしか、アルバムのジャケ買いの思い出などを語り、ダウンロードに批判的な発言をしていたと思う。
いつの時代もある文化と商売のかねあいの話で、CCCDのときは、ハッキリとレコード会社が悪ということですたれたが、今回のは利便性の問題があるからな。
ミュージシャンの側にも、シングルがすごくよくてアルバムを買ってみたら、ぜんぜんダメ(少なくともワタシの好みに合わない)ってこともあるわけだ。そういうときは1曲だけ買いたい。
ダウンロード問題、音楽の分野にかぎらなくても、ネット企業の成長には、デフレ社会も追い風だった。中には、それを口実としたブラック企業もあり、自分は正義のフリで画一的な自己都合ルールを押しつけ、マジメにやっているユーザーを苦しめる企業もあり。
この先、アベノミクスによる悪性インフレがやってこようとも、ダウンロード優位の流れは変わらないだろう。
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●スガシカオ「アストライド」
作詞/作曲:スガシカオ
2014年5月発売
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