辺見マリ「経験」

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 ○作詞:安井かずみ
 ○作曲:村井邦彦
 ○編曲:川口真

 1970年4月発売(48万枚/年間13位)
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 前年「ダニエル・モナムール」(69・11)でデビューした辺見マリの大ヒット曲。
 これは文字で書いてもしかたない。なんといっても、あの、
「やめて……」
 を耳で聴かないことには、はじまらないからだ。

 2番では〈きつく抱か〉れて、〈あなたの後を/ついてゆきたい〉と言っている。〈ダメなあたしネ〉ですまされる問題じゃないだろー。
 でも、これ、受身ではあるけれど、古風な男の陰で泣く女というのとは、ちょっとちがう。これはこれで現代っ子というか、ま、下半身がだらしないだけなんだけど。女の方もぜったい愛じゃないもんな。チンチンが好きなだけだろー。
 つまり、ヒロインの造形は現代でも、ずいぶん通用する。ちがうのは、歌い手のセクシーに対するアプローチだ。昨今、セクシー・タレントなるものが毎日のように量産されているが、こんなふうにセクシーにせまれる人材などいないだろう。
 マンガでは永井豪の『ハレンチ学園』がウケてたこの時代、こーゆーセクシー歌謡はしっかり地位をもっていた。かつて放送禁止になったスリーキャッツ「黄色いサクランボ」(59・10)のカヴァーがヒットしたのも、この年。『オレたちひょうきん族』で、♪若い娘がゴックン~とギャグにしてた、あれだ。歌ったゴールデン・ハーフはハーフの女の子ばかりのグループ。

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