○作詞:川内康範
○作曲:星勝
○編曲:モップス
1971年3月発売(万枚/年間位)
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特撮ヒーローやアニメの主題歌など、あまり音楽的ではないと考えられているものをロック・バンドがコミカルに歌うスタイルの元祖がこれ(それ以前はロック・バンドがなかった)。モップスはGS崩れだが、他の人気GSバンドよりは主張がありそうな態度が特色で、息が長かった。このヒットにより、ヴォーカルの鈴木ヒロミツはTVタレントへと転身。歌(というかセリフ)そのものは、おもしろくない。オリジナルは「月光仮面は誰でしょう」(58・02)。
翌月はじまった『仮面ライダー』はウルトラマンにつづく変身特撮ヒーローだ。リアルタイムに見てない人でも知ってる国民的ヒーロー。両シリーズとも80年以降の休止期間を経て、21世紀になっても新作が作られてる。
ボクなんかは、このへんは再放送で見たクチですね。個人的には、V3が好きだった。いま見ると、ヴィジュアル的には少しもっさりしてる。当時は1号2号とくらべて、ずいぶん変わった強力なやつが出てきたぞ、という感じが好きだった。ベルトの風車は2つだし(そのかわり、ちっちゃい)。大人になると、V3のときにつけたしで出てたライダーマンが愉快に思える。子供時代はもちろん大キライだった。仮面ライダーを侮蔑してるとすら思っていた。弟は次のXが好きだった。アマゾンは気持ち悪いなと思いつつ、変身するまえのギギの腕輪に惹かれた。そん次のXの二番煎じみたいなストロンガーで気持ちが離れて、シリーズもいったん終了した。
ついでに書いとくと、ウルトラマンはセブンが好きだった(ようするに、ちょっと変わったやつが好きなのね、おれ)。弟はタロウだった。ウルトラマンのクセになんで太郎なんだ! しかも、長男の名前だし。そのまえのエースも長男な名前だ。男と女が合体して変身するのが、子供の教育上よくないという抗議を受け、途中から男ひとりで変身するようになった。考えすぎだよ、PTA! タロウの次のレオとアストラ(女みたいなんだ、こいつ)の兄弟がつまらなく、ついにはアニメ=ウルトラマン ’80になった。なんでウルトラマンのクセに地球の西暦で名前がついてんだよ。大人になると、やっぱり帰ってきたウルトラマン(新マン)がすごいと思う。だって、子供たちのあいだでは「帰ってきた」って呼ばれていた。なんちゅう名前や。
藤浩一=子門真人が歌った「レッツゴー!!ライダーキック」(石森章太郎/菊池俊輔/菊池俊輔)は80年代後半にとんねるずのコント〈仮面ノリダー〉でリヴァイバルされた。
♪迫るショッカー 地獄の軍団~
誇張したモノマネで歌ったのは木梨憲武。もとはライダー役の藤岡弘が歌う予定だったのに、入院で急きょ子門真人に変更された。ちなみに、「仮面ライダーのうた」というのは、エンディング・テーマ。