牡牛座の女優と言えば、田中裕子なのであった

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 牡牛座の女優って、だれがいたっけと思ったら、田中裕子がいた。
 そーかー、この人は若いころから実力を認められていながら、なかなか、これといった当たり役に恵まれなかった。
 視聴率的には『おしん』があるが、あれは子役の人の代表作であって、あれで、田中裕子を語られてもな。嫁いびりに興味がない人には、見るのがツラいドラマだし。
 牡牛座生まれの人は、
「芯が強く、ひかめな態度なせいで、損をすることも多い」
 とされる。
 もっとも、うまい女優というのは、牡牛座にかぎらず、便利屋的に使われてしまって、本人の最大の魅力はなかなか出させてもらえないという傾向がある。
 とくに、コメディで光る女優さんは悲惨。ちゃんとしたコメディじたいが少ないから。
 田中裕子のチャーミングなところがいちばんよく出た映画は『カポネ大いに泣く』だ。和服の姐御がアメリカにわたって一転、現地の風俗に感化され、胸まで大きくして見せる一景が楽しい。
 ただ、監督が鈴木清純なので、物語的な帳尻を合わす気はないらしく、田中裕子が消えてからの終盤がワケわからなくなる。男優はショーケンにジュリーと、キャスティングがバツグン。
 
 
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