2004年06月発売のヒット曲と話題

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上沼恵美子「コスモス揺れて」

 作詞:かず翼/作曲:円広志/編曲:宮崎慎二

 ♪人生の昼下がり~なんて歌詞のある、ちょっとなつかしい歌謡曲臭のある作品。そこが魅力といえば、魅力だが、大騒ぎするようなものでもはない。歌唱もオーソドックスなもので関西ローカルででもっとも稼ぐ司会者の片鱗はみじんもない。ゼニもうけのためのコンサート用。あのしゃべりの、好きではないおれでも、ときに納得されられてしまう、というようなパワーはみじんもない。ただ古臭いだけ。
 
 

KREVA「希望の炎」

 作詞/作曲:KREVA

 3月にKICK THE CAN CREW 解散してソロ展開。10908枚限定生産で、11月リリースの1stソロアルバム『新人クレバ』の全曲解説が封入されている。すでに、やりたいこと明確って感じなのだろう。9月発売の2ndシングル「音色」はラップということを意識せずに聴ける歌謡曲になっている。色も歌謡曲の色だ。それでいて、歌謡曲として聴くならば、ラップ的下地が新鮮味をあたえるということになってる。
 
 

Cross Clover「evergreen(いのちの唄声)」

 作詞/作曲:石月努

 氷川きよしがロック・ユニットを結成したというふれこみで、作詞/作曲を交友関係のあるFANATIC◇CRISIS が担当。ビリケンも参加した1枚500円の日本赤十字社チャリティー・ソング。氷川きよしはまえから自分はバンドブーム世代で、ロック歌手になりたかったと発言していたから、楽しみに聴いた。結論は、演歌やってろ。曲調はヴィジュアル系で、歌唱もその範囲。キャリアになにかつけ加えるようなものではない。
 
 

THE HIGH-LOWS 「荒野はるかに」

 作詞/作曲:甲本ヒロト

 〈HAPPYSONG RECORDS〉 という新レーベルを設立してのシングル。クルマのCMに使われてた「日曜日よりの使者」が哀川翔主演100本記念映画『ゼブラーマン』主題歌にも採用され、2月にシングル・カットとなった(曲は後期ブルーハーツっぽい。当時、イメージ変えたがってたのにね)。ちなみに、この映画、宮藤官九郎が脚本、こんなとこにまで首突っ込むのか、クドカンって氣志團のヴァラエティーにもかんでなかったか?
 
 
■音楽Topic 2004.06

 関西では5日~テアトル梅田でドキュメンタリー映画『タカダワタル的』が公開された。自衛隊のイラク派兵が決まったときに、ボクはどうしてニュース映像のバックに高田渡の「自衛隊に入ろう」(69)を流さないのか不思議だった。ヘタなコメントよりよっぽど批判になったろうに。発表時、自衛隊はあれをテーマ曲に使わしてくれと打診してきたという。はたして、自分がホントに戦争に行くつもりで入隊した人などいたんだろうか。
 
 
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