チェッカーズ「ハート・オブ・レインボー」
作詞:売野雅勇/作曲:芹澤廣明
(28万枚/年間30位)
12インチ。
菊池桃子「もう逢えないかもしれない」
作詞:康珍化/作曲:林哲司
(24万枚/年間40位)
1位獲得曲。ポッキーのCFソング。菊地桃子作品としては、まだ印象にある――サビ=タイトルぐらいだけど。恋人同士が別れるという歌じゃなくて、♪一度も好きと 言えずにごめんね~という関係である。そのまえに、♪手も握れない私 責めてるみたい~とあるから、つきあってはいるのかな。2人で下校したり。でないと、おまえ自分で自分のことかわいいと思ってるやろ! みたいな話になるわな。
河合その子「涙の茉莉花LOVE」
作詞:T2(稲葉竜文・後藤次利)/作曲:後藤次利
河合奈保子じゃないですよ、河合その子。おニャン子クラブのソロ第1号にして、おニャン子関連初の1位獲得曲でもあります。ついにきたか。おニャン子の登場によって、康珍化が菊池桃子に書くような詞=アイドル像は古くなる。この時点では、おニャン子たちの歌う詞も80年代前半のアイドル詞をなぞっていて、パロディ化チープ化は目立たない。一度だけ届いたエアメールの文字が滲んでいたというありがちなパターンだ。
■音楽Topic 1985.09
「only you(唯一人)」が収録された、ばちかぶりのアルバム『一流』発売。
はっぴいえんどの3曲入りライヴアルバム『THE HAPPY END』発売。〈オール・トゥゲザー・ナウ〉での再結成時の演奏を収録。
この後、日本の歌謡曲市場は〈ロック〉と呼ばれる音楽が主流を占めていくことになる。15年まえに、はっぴいえんどがはじめたロックと同質のものかどうかはべつとして。
プラザ合意(円高政策)によって、のちにバブルと呼ばれる時代が準備された。86年に東京の地価はなんと70%も上昇する。
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