1984年05月発売のヒット曲と話題

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松田聖子「時間の国のアリス」

 作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂
 (47万枚/年間15位)

 松本隆が作詞した黄金時代のシングル14作中、いちばん、しょーもない歌詞だと思う。松田聖子は「かわいいから好き」らしいが。内容的には、アリスというよりピーターパンのエンディングで、ユーミン的少女趣味とはちがった視点だ。本家『不思議の国のアリス』を書いたルイス・キャロルは数学者で、アリスを気に入った女王陛下が「あなたの次の著作を贈ってくださらない?」と言ったところ、数学書を送ってきたという。
 
 

小柳ルミ子「今さらジロー」

 作詞/作曲:杉本真人
 (万枚/年位)

 タイトル=サビがキャッチーな歌。日常会話で、「いまさら」と言うときに、つい「ジロー」とつけ合わせてしまう人が続出した。♪今さらジロー 好きだとジロー 言わないでよね あたしを捨て 他の女を愛したくせに……
 
 

戸川純「レーダーマン」

 作詞:高橋修/作曲:泉水敏郎

 ハルメンズのカヴァー。
 タモリがメインの『今夜は最高!』ゲストで戸川純が登場。愛染恭子と共演。男装も披露した。「常識人」「お金で買えないものが欲しい」と語っている。髪型とか薬師丸ひろ子みたいなムード。コントをやるので、戸川純らしさみたいなものはそれほど強くない。
「悪いのは、男の方なんです」
「コントがおもしろい時代はもうおわった」
 
 
●チェッカーズ「哀しくてジェラシー」

 作詞:売野雅勇/作曲:芹澤廣明
 (65万枚/年間5位)
 
 
●高橋真梨子「桃色吐息」

 作詞:康珍化/作曲:佐藤隆
 (33万枚/年間23位)
 
 
●やしきたかじん「あんた」

 作詞/作曲:伊藤薫
 
 
●山下久美子「モーニング・ベルならしてよ」

 作詞:銀色夏生/作曲:藤木俊平
 
 

岩井小百合「パラレルガール」

 作詞:とり・みき/作曲:三木たかし

 もともと子役をしていたが、どういうわけか83年から横浜銀蝿のマスコットガールという扱いになった(妹分とか言ってたような)。この歌は自身が主演した連続ドラマ『クルクルくりん』(フジテレビ)の主題歌。
 
 
■音楽Topic 1984.05

16/11/14
 『クルクルくりん』の原作はもちろん、とり・みきのSFコメディである。当時のとり・みきは『るんるんカンパニー』ではなく、『クルクルくりん』が代表作とされていた。ホントはギャグマンガが本分なのに。

 10日。かい人21面相事件。「劇場型犯罪」と言われた。
 
 
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