1980年02月発売のヒット曲と話題

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竹内まりや「不思議なピーチパイ」

 作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦
 (39万枚/年間30位)

 当時の音楽業界の慣習で、デビュー曲は本人の作詞作曲ではない。小林信彦の最高傑作=小説『悪魔の下回り』に〈不思議なミートパイ〉という章があるのは、この題名のもじりだ。この章だけ突然、片岡義男の文体模写になる――そういう洒落た気分を出したい意向が汲み取れる。つまり、ポップスの名曲としての採用だが、元祖・帰国子女シンガーのはずの竹内まりやは自分で作詞をするようになって、中島みゆき風のエグみが出てくる。
 
 

都はるみ「大阪しぐれ」

 作詞:吉岡治/作曲:市川昭介
 (86万枚/翌年6位)

 2年ごしでミリオンセラーとなった。
 
 

さだまさし「道化師のソネット」

 作詞/作曲:さだまさし
 (40万枚/年間28位)

 ♪笑ってよ君のために~ってやつ。道化師ってのは、人を笑わせる仕事だと思うが、歌は泣かせようとしている。
 
 

サザンオールスターズ「Hey!Ryudo!」

 作詞/作曲:桑田佳祐

 「涙のアベニュー」のB面だったこの曲(ヘイ!リュード!)がボクはとても好きなのだが、サザンじたいは、「いとしのエリー」後の不遇の時期に突入していた。
 
 
■音楽Topic 1980.02

 『オタスケマン』で山本正之の声優をやったゲキガスキーはこの月来日公演したポリスよりも女学生の心をつかんだ。エンディング曲「アーウー・オジャママン」は十数年後のマンガ『稲中卓球部』で注釈なしでギャグに使われている。笹川ひろしがタツノコプロを離れてフリーになるとき、タイムボカン・シリーズをつづけることが条件だったという。『宇宙戦艦ヤマト』のプロデューサー=西崎義展の下でアニメ『青い鳥』を手がけた。
 
 
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