いま最も大人なヴォーカリストである原田知世は少女の顔をしている

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 NHK BSの『The Covers』に原田知世が登場。1曲目は、先ごろ出た洋楽カヴァー・アルバムで取り上げたノラ・ジョーンズを歌ったが、そのたたずまいは、もはやスタンダード・ナンバーを歌うジャズ・シンガーのようである。

 この人の声は、ホントすばらしい。

 大人の曲になっているのには、アレンジの部分もあるが、そのムードを歌唱がふくらませている。

 ヴォーカルに過剰さがいっさいないのが特徴で、ヘンなクセや貫禄もない。だからといって、フツーとか地味とかってんでもない。

 番組のトークで、今回のアルバムはこれまで封印してきた女優の部分を出して演じたと言っていたが、もともと、女優としても、過剰なところのない人だ。

 それでいて、他の人には出せない味というものをちゃんともっている。あとは受け手しだいで、ボクにとっては〈大人〉なわけ。

 なのに、顔は少女のよう。なんだけど、少女のころの原田知世とはちがう顔。たぶん、精神的なバランスがとれてんだな。安易なホメ言葉に〈透明感〉というのがあるけど、原田知世にだけはピッタリだ。

 興味深いのは、番組でのカヴァーに「キャンディ」と「異邦人」を選んだ理由。それぞれ当時の歌番組『ザ・ベストテン』で他の歌と「ちがう匂い」「異質」だった、と。そういところがこの人らしいんだな。

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