『笑えるメールマガジン傑作選 2万人の心をつかんだ人気のユーモア』【電子書籍】

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 メールマガジンが世の中に広がりはじめたころ、ボクは複数のメールマガジンを出していた。中でも、いちばん人気だったのが『笑えるメールマガジン』で、すぐに世の中でいちばん人気のメールマガジンとなった。

 すでにファンがついていたから、最初の号から発行部数が3084あったが、毎週出すごとに読者がみるみる増えて、20000を突破する。これは当時、読み物系では異例の読者数だった。

 いまみたいに、広告やインチキで読者を増やすといった手法が確立していないときである。せいぜい、相互紹介をしている発行者がいたぐらい。万を超える発行部数があったのは、アダルト系と英語関係ぐらいのものだ。

 読者になるきっかけと言えば、口コミで知るか、バックナンバーを目にして登録するのが大半。逆に言えば、メールマガジンそのものの力によってでしか、読者は増やせなかったんである。

 その苦労を知っていたから、堂々と、
「ナンバーワン・メールマガジン」
 を名乗っていた。ご存じのように、メールマガジンは簡単に解除される。されて残った読者が2万人だ。

 読者から反応のメールもたくさんきた。時期によっては投稿欄も作っていた。

 今回は、2万人の読者を獲得する基礎となった最初期の10号分からボクのオリジナルの原稿を抜粋してある。

 もともとは、ボクが集めていたジョーク集のほとんどが絶版になっていたので、読みやすくしたものを『天才のしわざ』というメールマガジンに掲載していた。それを独立させたのが『笑えるメールマガジン』だ。

 本書では、雰囲気を伝えるため、最初の号に載せたジョークだけ収録した。それらが短くて、オチのあるものだったので、オリジナル原稿の方は〈思い出し笑い〉というシリーズのスケッチが主になっている。…続きを読む

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