チャップリンはコメディアンとしてだけでなく、映画監督としても評価されている。なかでも、サイレント映画のドラマ表現を格段に高めたとされるのが、エドナ・パーヴィアンス主演『巴里の女性』だ。
『ルビッチ・タッチ』によれば、巨匠ルビッチのサイレント期の代表作『結婚哲学』も『巴里の女性』の手法に学んだ結果、生まれたものだという。
ポイントは、どちらの作品もストーリー的には、とるにたりないものだ、ということ。それを映像表現によって傑作にするのが監督の仕事なのだ。ま、たいていの監督は、おもしろいストーリーすら、とるにたらない映像にしてしまうんだけど。
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