第28話 魔人クビゲルゲが窓からのぞく!!

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大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。

超人バロム・1 第28話

超人バロム・1 第28話

脚本:滝沢真理/監督:田口勝彦

 心霊術のパーティー。娘たちを集めた悪のエージェントは、ひとりを手先にして、残りの娘たちに首飾りをプレゼントする。これでなにを企むかというと、家に帰した娘たちを再び呼び寄せるのだ。だったら、家に帰さなきゃいいのに。

 娘たちのひとりに姉思いの幼い妹がいて、なぜだか木戸家にきている。そのけなげな心に健太郎と猛は心を打たれるが、彼らはなすすべがない。向こうから妹を誘拐にきてくれて、やっと存在がわかる。

 クビゲルゲが妹を誘拐した理由はバロム・1をふりまわすため。バロム・1に直で、どこどこへこいと伝えるわけにはいかんのか。

 クビゲルゲを小走りに追いかけて、あらためてバロム・1の鈍足疑惑がもちあがる。相手はとくに走るのに適したとも思えない体型で、子供を横抱きにしてるのに、なぜに追いつけない? しかも、屋敷まできて見失う。

 おそるおそる屋敷に入ったバロム・1に中世の甲冑に化けていたアントマンが襲いかかる。さっきまで、アントマンが立っていた場所に、押しボタンを見つける。ちゃんと隠しとけよ、アントマン。
「こんなとこに、ボタンが」
 バロム・1もなんの警戒もせずに押す。

 そこは地下室で、集められた娘たちが首飾り作りの女工として働かされているが、クビゲルゲを倒さないと、正気にもどらないことを思い知らされる。

 クビゲルゲは侵入者を確認するために地下室へ向かい、さらってきた少女にまんまと逃げられる。隠れていた少女は、これまたクビゲルゲがどこへ行ったかわからないバロム・1に、
「あそこよ」
 と教える。

 クビゲルゲは両手が顔である。バロム・1はその手というか顔をちぎり、ちぎれた顔に襲われる。ちぎって失敗じゃないか。そのあと、もうひとつの顔もちぎって襲われる。だから、ちぎったらあかんねんって。

 クビゲルゲも情けないことに、なぜだか朝の光に弱く、ドラキュラのような棺に入らないといけないのだ。その棺には十字架のマーク。もしも、ドラキュラだったら、十字架は苦手なんじゃないのか。

 けっきょく、バロム・1にこられて、棺から出て戦う。そばに自分で十字架型の楔を用意してたもんだから、それでバロム・1に顔のひとつをつぶされる。

 中庭に逃げ出したクビゲルゲは、まぶしいまぶしいとわめきつづけ(ドルゲもなんでわざわざ弱点のある魔人ばっかり作るのか)、ちぎられた残りの顔についてこいと言いながら、バロム・1がくると、
「行け」
 と命じる。ついてきて欲しいのか欲しくないのか。そもそも、顔全部なくして、おまえの主体はどこなのだ。

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